国際政治経済学の理論(リアリズム・リベラリズム・マルキシズム・コンストラクティヴィズム)について説明しなさい。
国際政治経済の分析には様々なアプローチがあるが、主流となってきたのが、リアリズム、リベラリズム、マルキシズムである。冷戦後は、コントラクティヴィズムが、ネオリアリズム、ネオリベラリズムとともに新たに三大潮流をなしつつある。以下、これらについて述べていく。
「リアリズム」は主にヨーロッパの国際関係における経験に基づき発展してきた見方で、①主権国家が国際関係における最も基本的なアクター(行為主体)である、②主権国家は国益を追求、その中で最も核心的なものは「国家の生存の確保」である、③主権国家は、国益を実現するための手段として国力を行使し、その強化そのものが国益となるが、最も重要な国力は軍事力で、経済力、技術力もこれを支えるものとして重視される、という内容で、政治、経済いずれにおいても国家が中心であるという考え方をとる。パワー(国力)は自己目的化しやすく、自己目的化したパワーをめぐり諸国家が展開するパワー・ポリティクスこそが国際政治の本質とみるのがリアリズムである。このようなリア...