「子どもの心を知ることについて述べよ。」
保育を行っていく上で何よりも重要となってくるのが、保育の対象である子どもたち一人ひとりの心を、正しく理解していこうとすることである。子どもの実際の心情は、保育者が子どもとともに生活を送っていくなかで、直接感じ取っていくことが基本となる。しかし、大まかな印象や一部の子どもからの反応で、推測していこうとすることだけでは不十分である。その子ども自身が何に興味を持って遊んでいるのか、何がしたいか、何故泣いているのかなど、子どもの行為や言葉、表情などから心情を推察していくことが重要となってくる。
以下、子どもたち一人ひとりの心を理解していくための具体的な方法・姿勢を、順番に述べていく。
第一に、子どもの心を知ろうとしていく際に、基本的な考え方となる、「カウンセリングマインド」について述べていく。「カウンセリングマインド」とは、それぞれの子どもたち一人ひとりの心に寄り添っていきながら、その子ども自身の状況を共感的に理解して、支えていこうとする姿勢のことをいう。それぞれ違っている子どもたち一人ひとりの心の内面を理解し、そのまま共感し受け止めていくこと...