「保育の場で出会う可能性のある心身の障害について、いくつかのタイプを例に挙げ、それぞれに起こりうる生活上の困難について述べよ。」
保育の現場にて出会う子どもたちは、身体的にも精神的にも様々な特徴を持っている。身長などの体格差はもちろん、性格の差や産まれた家庭環境の違い、そして中には何らかの障がいを持っている子どもたちもいる。それぞれの子どもたち一人ひとりに即した保育を行っていくためには、上記に挙げたような特徴を一つひとつ理解し、そのままに受け止めて行く必要性がある。障がいのある子どもの場合、その障がいの症状や特徴をまずは知識として理解し、指導の工夫や園内の連携、そして子どもだけでなく保護者に対しての援助や関わりを行っていく必要があるだろう。以下、保育の現場にて出会う可能性のある障がいについて、それぞれの症状やその症状による困難、また対応法などについて、順番に述べて行く。
まず、保育の現場にて出会う可能性のある障がいとして、発達障がいが挙げられる。発達障がいには、主に注意欠陥・多動性障がい(ADHD)、学習障がい(LD)、高機能自閉症、アスペルガー症候群などが分類される。
第一に...