1400字程度のレポート。アメリカにおける「女性像」の問題、それによって生まれた女性差別の実態を論じる。また、現在問題となっている「マイノリティ同士の対立」にも言及し、これから社会全体としてどうあるべきかをまとめた。シカゴ万博博覧会で実際に問題となった女性差別事件についても取り上げた。
アメリカ社会において黒人女性は、黒人であり女性であるという人種と性別の二重の重荷、貧困層である場合は三重の重荷を背負って生きてきた。本レポートではアメリカにおけるマイノリティの女性がどのような差別を受けてきたか、そしてその問題をどう解決すべきかを論じていく。
19世紀、女性は夫に従順で信仰心が厚く、家庭の守護神のような女性像、つまりヴィクトリア的女性像が強調されていた。女性は「淑女らしい主婦」であり、「家庭の天使」であることが期待され、男女の生活の領域が明確に区別されていた。だが経済的な安定を手にいれ家庭に落ちつけたのは東部にすむ白人の中産階級のごく一部の女性にすぎず、大多数の女性は生活のた...