小学校は、児童の発達段階から見ると、児童期から青年期前期への大きな変化のある時期である。知的好奇心の強さから様々なことに意欲的に挑戦し、一方で仲間関係の発展の中で社会性も養われる。さらに心理的離乳が進み、次第に自分の内面へと目が向けられるようになる。小学校の生徒指導は、そのような各発達段階にそって、調和のとれた人間の育成を図ることを目的としている。
そもそも、生徒指導とは『生徒指導の手引き』によれば、児童の人格を尊重しつつ、個々人の個性の伸長を最大限にはかり、総合的な人間形成を目指した教育活動といえる。一般に生徒指導は、教科指導と対比されることが多い。しかし、日常の生活習慣の指導は、授業中の秩序を保つなど、教科指導を行う際の条件整備となる。また、授業中の受容的・肯定的な働きかけは、教科指導の目的をより効果的に達成するためにも欠かせない。つまり生徒指導は、教科指導をはじめとする教育全般に関与する活動である。特に、小学校では幼児期に獲得した人格の基礎に立って、これを発展させると共に、青年期以降の諸課題に対応し得る基板を培うという、複数の方向への取り組みが求められ、重要な意味を持つ。
「小学校における生徒指導は何を目指したものか、
また、留意しなければならないことは何か、説明せよ。」
小学校は、児童の発達段階から見ると、児童期から青年期前期への大きな変化のある時期である。知的好奇心の強さから様々なことに意欲的に挑戦し、一方で仲間関係の発展の中で社会性も養われる。さらに心理的離乳が進み、次第に自分の内面へと目が向けられるようになる。小学校の生徒指導は、そのような各発達段階にそって、調和のとれた人間の育成を図ることを目的としている。
そもそも、生徒指導とは『生徒指導の手引き』によれば、児童の人格を尊重しつつ、個々人の個性の伸長を最大限にはかり、総合的な人間形成を目指した教育活...