舎利弗

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    仏教の課題レポート。舎利弗のことのまとめ。

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    資料の原本内容

    題材 L090185 柏山裕祐

    舎利弗

    [全体説明]

    舎利弗(しゃりほつ)は釈迦の十大弟子の一人であり舎利弗はバラモン階級の子として将来を嘱望されつつ生まれた。シャーリー(サーリー)は母親の名前で「鷺」を意味し、プトラ(プッタ)は「弗(ホツ)」と音写し「子供」を意味するため、漢訳では舎利子とも表されます。つまり直訳すれば「鷺家の子」という意味である。釈迦弟子中において、智慧第一と称される。釈迦の弟子1250人の中「智恵第一」と讃えられ、目連と双璧を成して舎利弗と目連を特に二大弟子と呼びます。また舎利弗の家族は父ヴァンガンタ、母サーリー、長男ウパティッサ(=舎利弗)、二男ウパセナ・ヴァンガンタ・プッタ、三男マハーチュンダ、四男レーヴァタ・キャディラ・ヴァニヤ(離婆多)で、カーラ、ウパカーラ、シスパカーラという3人の甥がいました。マガダ国の王舎城(ラージャガハ)出身で裕福なバラモンの家に生まれる。幼名は優波帝沙(ウパティッサ)といった。隣村の目連と親友の仲。目連とともに、当初はサンジャヤ・ベーラッティプッタに師事した。釈迦の弟子のアッサジ(阿説示)比丘と出会い、アッサジを通じて釈迦の教えの一部を聞いたとたんに悟りの最初の段階に達したと伝えられる。目連を連れて釈迦に弟子入りすると、サンジャヤ仙人の他の信徒250人も、彼ら二人に従い、サンジャヤ教団を離れ釈迦に弟子入りした。その後すぐに最高の悟りを得た舎利弗は釈迦の信任も厚く、時には釈迦に代わって法を説くこともあったといわれました。釈迦の実子である羅ご羅の後見人にもなった。また提婆達多が釈迦教団から500人を引き連れて分裂させ象頭(ガヤ)山へ行ったが、彼が追いかけて弟子衆を引き戻した。その際、彼がやってきて説法した時に起きたブロッケン現象に弟子衆が驚き、引き戻る契機になったともいわれる。釈迦よりも年長とされ、目連と共に仏教教団の後継者と目されていたが、釈迦の入滅に先んじて病没。目連が竹林外道(執杖梵士)によって迫害されて瀕死の状態になったを見て、「一緒に出家し、また仏弟子となり証悟したので、一緒に滅そう」と言ったともいわれる。釈迦の許しを得て、故郷に帰り彼自身が臨終の床においても母をはじめとする親族を仏教に帰依させたという。彼らが釈迦より先んじて滅したのは、釈迦の入滅に遭遇するのが忍びなかったともいわれるが定かではない。

    舎利弗と目連は固い友情で結ばれていたがそのことを鮮烈に印象付ける、舎利弗の最期についての伝説があります。釈迦80歳の夏安居のある日のことである。舎利弗と目連は内心、この夏安居が終わったら死んでしまおうと決めていた。その思いを察知した釈迦は両名と行動を共にし、病気を理由にして舎利弗に弟子達への説法を委ねる。舎利弗は言われた通り、自分の出家当時を振り返りながら説法を始めた。その間、実は目連は大変な目に遭っていた、見るも無惨な姿となって帰ってきた目連は、すぐにも死にたいと舎利弗に打ち明ける。勿論舎利弗は慰留するのだが、目連の決心は揺るがない。と見るや、舎利弗も決意した。「ちょっと待て!君が死ぬと言うのなら、先ず私が死のう」。目連は押し黙ったまま答えない。答えられるはずがない。舎利弗は釈迦の下に向かった。釈迦に面会した舎利弗は単刀直入に切り出した。「今から死のうと思います。お許し下さい」。この唐突な申し出に、釈迦も言葉が無い。再三同じやりとりを繰り返した末、釈迦は慰留を試みる。しかし、舎利弗はどうあっても釈迦よりも先に死にたいと言い、その決意は固い。ついに釈迦は舎利弗の願いを許した。舎利弗が釈迦の下を辞すると、皆が後を追ってきた。しかし舎利弗が一同に諸行無常の理を説いて今生の別れを告げると、皆はやむなく涙に濡れて舎利弗を見送った。舎利弗は生まれ故郷に帰り、そこで発病して滅度した。最期を看取ったのは帝釈天であったと言われています。

    [用語解説]

    *羅睺羅(らごら):釈迦の実子であり、またその弟子の1人。釈迦十大弟子の一人に数えられ、密行第一と称される。また十六羅漢の一人でもある。

    *帝釈天(たいしゃくてん):密教の守護神である天部の一つ。バラモン教・ヒンドゥー教・ゾロアスター教の武神(天帝)でヒッタイト条文にもみられる神。阿修羅の娘である舎脂の夫。梵天と一対の像として表されることが多い。釋提桓因(しゃくだいかんいん)とも記載される。

    *アッサジ(阿説示) :釈迦が成道後に最初に説法した五比丘の一人。バラモン種と思われるが出身などは不明。

    *サンジャヤ:インドの懐疑論者で、六師外道の一人。

    [参考文献]

    『増一阿含経』(『大正新脩大蔵経』第2巻所収)

    『法華経』(『大正新脩大蔵経』第9巻所収)

    『智度論』伝竜(『大正新脩大蔵経』第25巻所収)

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