香港武侠映画と現代中国映画〜「スウォーズマン(剣士列伝)」と「HERO」の比較〜

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    資料紹介

    まず「スウォーズマン」が、キン・フー、チャン・ツェー、チョウ・ヤン等が監督を務めている香港映画の流れをくんでいることを、内容や映像技術などの面で確認し、最近大きく取り上げられることになった映画「HERO」と比較して検証してみる。



    ⊡「スウォーズマン(剣士列伝)」

     監督:ツイハーク

    金庸の小説「秘曲 笑傲江湖」を香港で映画化したもの。シリーズがありこの「剣士列伝(1990)」の他に「スウォーズマン(女神伝説の章)(1992)」「スウォーズマン(女神復活の章)(1993)」がある。女神伝説の章から配役ががらりと変わる。剣士列伝で主役であったサミュエル・ホイ演じるリン・ウーチュンは、女神伝説の章では、現在「ジェット・リー」として有名なリー・リンチェイが演じている。

    「笑傲江湖」とは「勇者のなかの勇者」という意味であるそうだ。劇中で「笑傲江湖」という名前の唄がうたわれている。



    ここからは「スウォーズマン」の中での映像表現に注目して見ていきたい。



    全編にわたって、この映画は暗いシーン(濃紺が基調)、明るいシーン、その間(室内、オレンジを基調)で構成されている。室内は基本的に外より少々暗く、ろうそくの明かりという感じである。このような色使いも香港武侠映画の特徴かもしれない、授業でも扱っていたが画面の大半を黒い部分が占める、というシーンもある。スウォーズマンでもそういうシーンを見受けられる。

    また、ローアングルからの撮影が主流でほとんどの場合人物を下から撮っている。日本では小津安二郎がこの手法をよく使う。香港武侠映画では、ローアングルからのショットを使うことにより、登場人物が大きく見え、迫力のある映像を取ることができるために採用していると考えられる。

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     映画「スウォーズマン(剣士列伝)」と「HERO」
    まず「スウォーズマン」が、キン・フー、チャン・ツェー、チョウ・ヤン等が監督を務めている香港映画の流れをくんでいることを、内容や映像技術などの面で確認し、最近大きく取り上げられることになった映画「HERO」と比較して検証してみる。
    ⊡「スウォーズマン(剣士列伝)」
     監督:ツイハーク
    金庸の小説「秘曲 笑傲江湖」を香港で映画化したもの。シリーズがありこの「剣士列伝(1990)」の他に「スウォーズマン(女神伝説の章)(1992)」「スウォーズマン(女神復活の章)(1993)」がある。女神伝説の章から配役ががらりと変わる。剣士列伝で主役であったサミュエル・ホイ演じるリン・ウーチュンは、女神伝説の章では、現在「ジェット・リー」として有名なリー・リンチェイが演じている。
    「笑傲江湖」とは「勇者のなかの勇者」という意味であるそうだ。劇中で「笑傲江湖」という名前の唄がうたわれている。
    ここからは「スウォーズマン」の中での映像表現に注目して見ていきたい。
    全編にわたって、この映画は暗いシーン(濃紺が基調)、明るいシーン、その間(室内、オレンジを基調)...

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