日大通信教育学部の商法Ⅰの課題について、ポイントにそって整理して説明する合格リポート
1商行為概念・商人概念等
本問を検討するに当たり、まず商行為概念
や商人概念の必要性や、商行為や商人とは何
かを外観する。商法の適用範囲を明確にする
必要がある。そこで具体的にどんな場合にど
んな範囲で商法が適用になるのか、区別する
ために重要なのが商行為概念等や商人概念で
ある。次に、その商行為や商人とは具体的に
何かが問題となる。誰が行っても1回しか行
わなくとも商行為とされるものを絶対的商行
為とし(501条)、営業としてなされることに
よって商行為とされるものを営業的商行為と
し(502条)、合わせて基本的商行為という。
そして、この基本的商行為を行う者が商人
である。すなわち、自己の名をもって商行為
たる営業を行うものを固有の商人(4条1項)、
固有商人にあたらなくとも法律により商人と
みなされる者を擬制商人という(4条1項)。
2 商 法 の 適 用 範 囲
商法は、商取引の円滑化や迅速性確保等の
目的のため、民法と異なる内容の規定を設け
ている。どのような場合にこれらの規定が適
用されるのか、商法の適用範囲を定める必要
がある...