A判定
学校カウンセリングの意義、方法および今後の課題について述べなさい
私たちの心の中は、理想の姿を求める心と快楽を求める心、そのどちらかを選び、みずからの行動を決定する。フロイドは、理想の姿を求める心を超自我、快楽を求める心をイド、みずからの行動を決定する心を自我と名付けた。イドは、生まれながらにもっている本能でもある。イドは自分のエネルギーを放出することが満足につながるため、エネルギーが放出されるのであれば、時と所・相手を選ばない。すなわち、善悪を知らず、道徳を知らず、相手のことを考えない。自分の快楽のみを追求するので、「快楽原則」と呼ばれる。一方、自我は現実を吟味し、いかにうまく現実に適応する方法を模索しようとするので「現実原則」と呼ぶ。自我は外界の記憶痕跡を自我の中に蓄積することにより、その記憶でもってイドの要求をスクリーニングするようになる。したがって、子どもが幼児期から学童期を経て大人となる課程での自我の発達は、外に向かって開かれた自我が徐々に大きくなる課程だといえる。超自我は、自我に対する裁判官のような役割を担い、自我に対して本来あるべき理想の姿を求める。すなわち、社会的にも道...