鏡映描写実験
問題
〈目的〉
鏡映描写を用いて、知覚系と運動系の協応を必要とする学習の学習過程を捉える。 鏡映描写において、経験により習慣化し、固定化した知覚系と運動系の協応関係が一旦不適応を起こす。左右、遠近感が逆になった未経験の条件のもとで、やがて知覚と運動系の協応が再成立して行く過程を確認することで、どのような知覚・運動学習が行われるのか考察する。 また利き手から逆側の手への転移効果も検出し検討する。 試行を繰り返すにつれて誤りが減少し、安定した知覚・運動を再獲得してゆく。これは転移であり、今回の実験では、転移の一例としての両側性転移の現象を問題とした。両側性転移(bilateral ...