『日本の公共図書館運営のこれからについて』

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    資料紹介

    本資料では、今後の日本の公共図書館の運営について論じています。具体的には、地域社会の現状を確認したうえで、その中で公共図書館ができること(意義や役割)、ならびに地域資料サービスの重要性について論じています。参考文献は、書籍資料が19点でWEB資料が3点になります。文字数は、約1900字です。尚、図書館学全般にご興味のある方は、無償公開しております『中小都市における公共図書館の運営』、『日野市立図書館の、日本図書館史における意義』をご参照ください。また、ホームライブラリーの現状と課題に関しては、『大都市公共図書館の盲点と衰退』にて、大阪市立中央図書館を題材に詳細に論じています。その他、児童サービス論における『ブックサービス』や『読み聞かせ』等の資料も別途掲載しています。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    はじめに
     『中小都市における公共図書館の運営』(1963)刊行後、公共図書館の本質的機能は資料の保存から「資料の利用・提供」へと変った。そして、『市民の図書館』(1970)刊行後は、貸出し、児童サービス、全域サービスがその後の公共図書館運営のスタンダードになり、これらは現在においても強く根付いている。しかしながら、それらのコンセプトを肯定しつつも、「[・・・・・]市民のニーズに答えるために、新たなものを加える必要があると思われる[・・・・・]。」(1)という声や、「[・・・・・]一定の成果を上げた後も貸出だけを過度に重視したことが、その後の公共図書館サービスの多様な展開の道を狭めてしまったように思われる。」(2)、さらには、「貸出サービスの肥大化」(3)という表現まで使う声が、図書館関係者から出てきている。そしてこれら3名の言葉の背景には、「新しい利用者層の開拓」、「地域ニーズに準じた図書館運営の在り方」等を推進している(模索している)姿が伺いしれる。
    そこで本論では、上述の新しい考え方を踏まえた上で、「地域の実情にあったサービス(新しい利用者層の開拓)とは何か」という視点から、日本...

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