中国語の詞について解説します。
中国語の名詞・代名詞及び数詞・量詞
1.名詞
中国語の名詞と日本語の名詞には漢字の表記が似ているものが多くあります。
また、中国語の数字の表現は、2など以外は99までは日本の漢数字と同じで、それを中国語読みします。100以上になると日本語とは少し違ったルールで表現します。ここでは中国語の名詞・代名詞・数詞・量詞について勉強していきます。
① 名詞
上の4つの単語は誰でも意味を知っている単語ですよね?中国語と日本語ではこのように表記と意味の同じ単語も多くあります。漢字の下にローマ字を記入してありますがこれは拼音(ピンイン)といって、漢字の読み方を示すものです。
それでは次の名詞②の単語を見てください。
上の名詞②の単語は日本語に似ていますが、字形が少しずつ違っています。中国語ではこのような「簡体字」と呼ばれる漢字を使用しています。簡体字は難しかった元の字(繁体字)の一部を残したり、偏旁を簡略化したり、形を変えたりして作られました。
それでは上の名詞③の単語はいったい何だと思いますか?
名詞③の答えは下です。
想像していたのと結構違っていませんか。このように、同じ漢字を使うとはいえ、中国語はやはり中国語。私たち日本人も漢字を使うので、漢字圏以外の国の人々よりはかなり得をしていますが、そうはいっても外国語なので甘えは禁物です。しっかりと勉強して覚えていきましょう。
2.人称代名詞と指示代名詞
人称代名詞の基本例文
人称代名詞の種類
単数の人称代名詞を複数にする場合、単数の後ろに“们”を付けます。
péngyǒumen
朋友们 (友人たち)
“你”を丁寧に敬意を込めて言う時に“您”を使います。
“咱们”は聞き手を含めた「私達」を表します。
⇔ “我们”は聞き手を含めても含めなくても使える。
“他/她”は「彼/彼女」を指し、“它”は人間以外のものを指すときに使います。
指示代名詞の基本例文
“请问”は人に声をかける際に最初に使う言葉です。「すみません」とか「ちょっとお尋ねしす」という意味です。
人や物を指し示す場合、指示代名詞が使われます。近いものを“这”、遠いものを“那”、疑問を“哪”で表します。
“这个(那个)”は“这一个(那一个)”の略、つまり単数なので「この、これ」(「あの、あれ」)。主に“这”や“那”が目的語になる時に使います。
wǒ yào zhège
我 要 这个。 (これを下さい。 )
“些”は複数を表わす量詞なので、“这些(那些)”は「これら、これらの」(「あれら、あれらの」)。ただし、“那些五个”などと言わないように、複数でも数がはっきりしているときには使いません。
3.数詞
単数形・複数形
英語では複数形になるとapplesのように、名詞の後ろにSをつけますが、中国語では基本的に単数も複数も同じ形です。
99までの数字の表わし方
99までを表す時は日本語と同じです。
4.量詞
「一皿、二皿・・」「一匹、二匹・・」のように日本語でものを数える時は助数詞を使います。この助数詞に当たる中国語の品詞が量詞です。
数詞は“四茶”のように直接は名詞を修飾できず、数詞と名詞の間に“杯”のような量詞をはさみ、“四 杯 茶sì bēi chá”のように表します。名詞にはそれぞれ専用の量詞を持っています。新しい名詞を覚えるたびにその量詞が何であるかも調べてみましょう。
※“二èr”と“两liǎng”
“二èr”
数字を数える時や順序を表す時に使います。
èrshí yī èryuè
二 十 一 二 月
“两liǎng ”
数量を数える時に使います。日本語でも数字を数えるときは「いち、にい、さん」数量を数える時は「ふたつ」ですよね。数量を表すので後ろによく量詞がつきます。
liǎng běn shū liǎng ge píngguǒ
两 本 书 两 个 苹 果
数を尋ねる疑問文“几jǐ”と“多少duōshao”
指示代名詞、数詞、量詞、名詞は次のように並びます。
答えとして予測する数の大きさによってどちらを使うかが異なります。上の例文のように答えとして10以下の数を予測する場合、“几jǐ”を使い、“多少duōshao”にはその制限がありません。
《練習問題》第一課:名詞・数詞・量詞
問題1
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