(1)社会現象を把握するための「階級的視角」と「ジェンダー的視角」とはどのようななことか。
(2)上記の2つの視角から、「少子化問題」あるいは「母子世帯の貧困問題」のどちらかの社会問題を説明せよ。
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社会学概論 最終課題
2010年2月22日
問)(1)社会現象を把握するための「階級的視角」と「ジェンダー的視角」とはどのようななことか。
(2)上記の2つの視角から、「少子化問題」あるいは「母子世帯の貧困問題」のどちらかの社会問題を説明せよ。
(1)以上の問を受けて、第一に階級的視角について、第二にジェンダー的視角について論じる。
第一 階級的視角
一般的に、階級とは「主に生産関係上の利害・地位・性質などを同じくする人間集団」をいう(『広辞苑』)。
ここで社会現象を把握するための階級とは何かを考察する必要がある。本講義で触れられた階級関係としては、客観的な経済基準として生産手段の所有/引所有、他人労働の搾取/被搾取、最終的な支配/被支配といったことである。よってこれに準じれば、本定義が公的領域つまり縦の支配関係を指すことが明らかになる(マルクス主義においての定義)。
特に本講義においては、若者の経済・格差問題や雇用労働者の形態について述べられていた。これは社会的な不平等を研究対象とする社会階層論に類似した内容といえよう。よって問の(2)においては社会階層論に倣って経済的資源(...