文化の伝播作用のレポート。
「A+」評価。
文化の哲学
後期レポート
この授業を受けていたうちに、特に文化の伝播作用(culture diffusion)のところに興味が湧いてきた。現在の自分は異文化の真ん中で、文化というものはどのようなものかに関し、深く考えざるを得ない環境にいる。今、自分が肌で感じている「文化」はどこからで、どのような方法で伝えられたものだろうというごく単純な質問は、実は人間において自分の根を探ることほど重要なことではないかと思い、果たして文化はどのような方法で伝えられるかについて考えてみたくなった。また、先に明らかにしておきたいが、哲学的ではない内容になるかもしれないが、それは伝播作用といったものは、ある程度の法則を含んでいるため、科学的にならざるを得ない。しかし、この授業を通じ、このテーマに興味を持つようになったため、このテーマに関して論じてみたいと思う。
⑴文化の定義。
文化とは人類の知識、信念、行為の総体である。文化という用語はラテン語のculturaからで、本来の意味は耕作もしくは栽培であったが、後に教養芸術などの意味を持つようになった。イギリスの人類学者E.B.Tylerは著書「原始文化(Pr...