「おめでとうございます。抽選に当たりました。」死んだはずの「ぼく」の魂に天使が言った。生前に大きな過ちを犯したぼくは、抽選にあたったことによって再挑戦の機会を得た。再挑戦とは他人の体を借りてホームステイをすることであり、ぼくは「小林真」という自殺で死んだ少年の体を借りて再挑戦を始める。真は冴えないヤツで、父親は自己中心的な偽善者、母親は浮気、兄は無神経で意地悪。おまけに真が好きだったヒロコは援助交際をしていた。ホームステイの気楽さから伸び伸び振舞う中で友達ができ、自信を持つようになる。次第にぼくは真が抱いていた家族への勘違い気づく。さらにホームステイを進めていくうちに、生前のぼくが真自身である...