はじめに
近年の健康ブームにより、「ツボ押し」「按摩」「指圧」等がメディアで取り上げられることも少なくない。一見するとこれらや漢方・お灸などが「医学である」ようには感じられないほど身近なものだが、これらは「東洋医学」と呼ばれる医学である。講義では多くが西洋起源の、精密な検査法や強力な薬を用いる現代医学を学ぶが、今回、西洋医学と対比されるこの東洋医学に着目してみた。
東洋医学について
まず、そもそも東洋医学とはどういう医学であるのか。一般的に、東洋の地に伝統的に伝わる医学を指し、インド医学・チベット医学・中国医学などがそれにあたる。その基本思想は、「気」などと呼ばれる体内エネルギーの存在が生命の源であり、その流れが人間の健康を左右するというものである。気は「氣」とも書かれ、あるときは血液の流れを指したり、リンパ液の流れをさしたり、神経の走行や働くエネルギーを指したりするが、その実態は、通常の肉眼では見えず、経験や訓練を通して感覚的に知る事ができるもので、経験上に知り得るだけなので、表現に個人差も多く、抽象的になりがちである。
東洋医学の基本思想である、「気」について更に調べてみた。気は東洋医学の基本思想であり、「血」「水」と共に、人体の生命活動を維持するための主要物質である。
東洋医学について
はじめに
近年の健康ブームにより、「ツボ押し」「按摩」「指圧」等がメディアで取り上げられることも少なくない。一見するとこれらや漢方・お灸などが「医学である」ようには感じられないほど身近なものだが、これらは「東洋医学」と呼ばれる医学である。講義では多くが西洋起源の、精密な検査法や強力な薬を用いる現代医学を学ぶが、今回、西洋医学と対比されるこの東洋医学に着目してみた。
東洋医学について
まず、そもそも東洋医学とはどういう医学であるのか。一般的に、東洋の地に伝統的に伝わる医学を指し、インド医学・チベット医学・中国医学などがそれにあたる。その基本思想は、「気」などと呼ばれる体内エネルギーの存在が生命の源であり、その流れが人間の健康を左右するというものである。気は「氣」とも書かれ、あるときは血液の流れを指したり、リンパ液の流れをさしたり、神経の走行や働くエネルギーを指したりするが、その実態は、通常の肉眼では見えず、経験や訓練を通して感覚的に知る事ができるもので、経験上に知り得るだけなので、表現に個人差も多く、抽象的になりがちである。
東洋医学の基本思想である、「気」について更に...