R0111日本文学概論第2設題 A判定 合格レポート 2016年度対応

閲覧数4,532
ダウンロード数39
履歴確認

    • ページ数 : 9ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    2016年度も同じ設題です。
    芥川龍之介の『鼻』を読み、出典と比較して論ぜよ。]
    テキストを的確にまとめました。
    芥川龍之介の他の作品も読み比べを行い、参考にしました。
    学習指導要領や教科書ガイドも、熟読しました。
    本論文の構成
    「芥川は、ある時期、王朝物と呼ばれる平安時代を舞台にした作品を好んで書いたが、その中の多くが『今昔物語集』を典拠としている。『鼻』の典拠は、『今昔物語集』の『池尾禅珍内供鼻語第二十』である。 」
     芥川龍之介は歴史物を多数、発表している。『桃太郎』『羅生門』『鼻』などがある。このうち『鼻』は『今昔物語集』の「池尾禅珍内供鼻語第二十」(以下、今昔物語集と略す)を根拠としているが、

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    芥川龍之介の『鼻』を読み、出典と比較して論ぜよ。
    本論文の構成
    「芥川は、ある時期、王朝物と呼ばれる平安時代を舞台にした作品を好んで書いたが、その中の多くが『今昔物語集』を典拠としている。『鼻』の典拠は、『今昔物語集』の『池尾禅珍内供鼻語第二十』である。 」
     芥川龍之介は歴史物を多数、発表している。『桃太郎』『羅生門』『鼻』などがある。このうち『鼻』は『今昔物語集』の「池尾禅珍内供鼻語第二十」(以下、今昔物語集と略す)を根拠としているが、原作を芥川龍之介流にアレンジしている。以上の観点から、本論文では芥川龍之介作『鼻』と『今昔物語集』を比較し、作者(芥川龍之介)の意図についても述べる。
     作品の鼻は『鼻』と記述し、顔の一部である鼻については、鼻と記述する。
    第一章 今昔物語集と芥川龍之介
     吉田(一九八六)は「芥川は昭和二年に『今昔物語鑑賞』を書き、この物語の特色を道破している。彼はこの物語の中で三面記事のような部分、「世俗」や「悪行」の部にもっとも興味を感じるといっているが、事実彼の「今昔物」は、ほとんどすべてこの部のものである。しかし、「仏法」の部でも、当時の人々は仏菩薩や天狗な...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。