『公共図書館における貸出の意義』(八洲学園大学A評価)

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    資料紹介

    本レポートは、八洲学園大学(図書館サービス論)にてA評価を得た資料です。本論では貸出の意義を多面的に捉えるため、①利用者から見た貸出の意義、②公共図書館(司書)から見た貸出の意義、この二つの側面から論じています。参考文献は9冊です。レポートの構成等も参考いただければと思います。尚、無償公開(全体公開)している『中小都市における公共図書館の運営』・『日野市立図書館の、日本図書館史における意義』をお読みいただければいっそう理解が深まると思います。また、有料ですが『大都市公共図書館の盲点と衰退』では、実際に「大阪市立中央図書館」を取り上げて、現代の公共図書館が抱える問題点を具体的に提示しています。貸出の意義と対比して参考いただければと思います。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )


     図書館の基本的機能は、資料・情報の提供である。(1)そしてこの資料・情報の提供に加えてレファレンス・サービス、予約・リクエストサービス、読書案内などを通して図書館サービスは発展し、市民に貢献してきた。これは公共図書館の意義である「図書、記録その他必要な資料を収集し、整理し、保存して、一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーションなどに資することを目的とする施設(2)」を考えてみても現代に生きる我々にとって、図書館が資料・情報を提供することは当然の行為であると認識されている。筆者自身、司書課程を受講するまで図書館の機能が主に図書の保存であったなど、一度として考えたことがない。
     つまり、それくらい『中小都市における公共図書館の運営(中小レポート)』の理念である「公共図書館の本質的機能は、資料提供にあり、この機能は他のいずれの機能にも優先する(3)」が、その後の公共図書館に多大な影響を与え、浸透し、定着したことが伺える。また、『中小レポート』ではこれに加えて「市民への奉仕」、「中小公共図書館こそ公共図書館の全てである」といったことを宣言しており(4)、このことも我々市民が...

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