本レポートは、『生涯学習概論-生涯学習社会への道-』の①第1章第1節と、②第5章の第1節に関するレポートです。各々①約800字、②約620字で要約しています。尚、八洲学園大学の生涯学習概論にて、共にAの評価を得たものです。尚、中小レポート以降の公共図書館の歴史にご興味をお持ちの方は、無償公開しております『中小都市における公共図書館の運営』~その意義と影響~、または、『日野市立図書館の、日本図書館史における意義』をご参照ください。いずれも、優の成績を得ています。現代における公共図書館(ホームライブラリー)の問題点や課題に関心のある方は、有償になりますが、『大都市公共図書館の盲点と衰退』をご参照下さい。こちらも優の評価を得ています。
第1部:生涯学習が必要とされる背景
現代人にとって生涯学習は必要不可欠なものである。そしてそれが必要となる背景は、個人的なものと、社会的なものがある。
<個人の側からみた場合>
第一に、人々は生涯学習を通して常に新しい技術や知識を身に付けなければ、社会の変化に対応して生きていくことができない。科学技術の発達は社会の変化を加速化させ、既存の知識や技術は、ほんの数年で時代遅れの使えないものになるからだ。
また、ここで重要なことは思考法や学び方を身に付けるということである。これらは社会の変化の激しさに反して、変わりにくいものだからだ。
第二に、人々は生涯学習を通して自己実現を図ったり、生きがいを追求したりしている。これらの背景には、定年退職後の長い人生の充実に学習が必要になったこと、あるいは、現代人の欲求が物質的なものから精神的なものへと変化したことがある。
<社会の側からみた場合>
第一に、国際競争という観点から生涯学習は必要になっている。グローバリーゼーションに伴う国際競争に勝つためには、我が国独自の新しい文化や社会や価値の創造が必要であり、そしてそれらの創造には学習が必要...