音楽が平安朝物語で果たした役割

閲覧数9,474
ダウンロード数86
履歴確認

    • ページ数 : 1ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    聖徳大学・通信教育
    「言語と文化Ⅱ」第2課題第1設題。※B評価。
    末尾に参考文献記載。

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    【課題】音楽が平安朝物語文学の中で、どのような役割を果たしているのか、具体的に説明しなさい。
    (1600字)
    第2課題 第1設題
     平安時代の文化の特色は、外来の文化を日本的に消化することであったとされる。それは、遣唐使を廃止し、一種の鎖国的な文化の状態であったためである。また、唐 (中国)が乱世にあり、唐文化が行き詰まった傾向になっていたことも背景にある。よって、音楽に至っても従来輸入したものを日本の音楽と融合させ、それら外来音楽の様式をふまえて新しい第三音楽を生み出す時代となった。
    事実、平安朝になってから日本人が作曲する時代になった。仁明天皇自身が作曲したものとして「夏引楽」「榎葉井」「長生楽」「西王楽」という曲がある。一国の元首が作曲するというのは非常に珍しいとされる。これは、音楽文化が全体的に高く、広く行き渡っていた証拠といえる。そのため、物語文学においても音楽を中心に描かれているのが大半である。ことに『源氏物語』では楽の響かない巻はないといえるほど、音楽についての記述が多い。また、『宇津保物語』においては、の音楽的価値、の音楽的美を文字で表現している文学作品である。
    しかし...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。