1.実験の目的
石炭の発熱量を求め、燃焼の熱力学的意味を理解する。そして、今後の熱力学の講義等に役立てていけるようにする。
2.実験装置など
?発熱量の定義
単位重量の燃料が温度Tから燃焼を始め、燃焼ガスが最初の温度Tまで冷却される際に遊離する熱量のことを発熱量という。
?実験装置
(1)Thomsonの熱量計
熱量計は4つの部品から構成される。その中の実験で使用した燃焼室円筒と試料台を図1に示す。
A:燃焼室円筒
B:試料つぼ
C:試料台
D:水槽 図1 実験装置
(2)媒燃剤(酸化剤)
試料を完全燃焼させるために酸化剤として、硝酸カリウム(KNO3)と塩素酸カリウム(KClO3)を1:3に混合したものを使用する。いずれもよく粉砕して混合する。
(3)火口
ガーゼを細長く切り、硝酸カリウムの濃溶液に浸した後、よく乾燥させる。 図2 電子秤
(4)その他
乳鉢、温度計(2本)、試料撹拌棒、電子秤(図2に示す)
3.実験方法
?まず試料(石炭)を乳鉢で粉末にして十分乾燥させたものを2g正確に秤量し、酸化剤16gとよく混合して、試料つぼの中に軽く圧しつつ詰め込む。
?火口の一端を試料つぼの中に深く差し込み、他端は試料つぼの外に(約20mm)出しておく。
?水槽に外気より2〜3℃ぐらい低温の水を2000cm3の目盛りまで入れ、撹拌して温度を測定する。 図3 実験方法
?試料つぼを試料台に立て、この円筒試料つぼの火口に点火する。そして手早く燃焼室円筒(排気コックを閉じておく)をかぶせ、図3に示すように水中に投入させる。燃焼中は燃焼ガスが底部のガス排出穴より盛んに逃げ去る。
機械工学実験報告書
テーマ:石炭の発熱量の測定
共同実験者:
年機械工学科 番
実験の目的
石炭の発熱量を求め、燃焼の熱力学的意味を理解する。そして、今後の熱力学の講義等に役立てていけるようにする。
実験装置など
発熱量の定義
単位重量の燃料が温度Tから燃焼を始め、燃焼ガスが最初の温度Tまで冷却される際に遊離する熱量のことを発熱量という。
実験装置
Thomsonの熱量計
熱量計は4つの部品から構成される。その中の実験で使用した燃焼室円筒と試料台を図1に示す。
A:燃焼室円筒
B:試料つぼ
C:試料台
D:水槽
図1 実験装置
媒燃剤(酸化剤)
試料を完全燃焼させるために酸化剤として、硝酸カリウム(KNO3)と塩素酸カリウム(KClO3)を1:3に混合したものを使用する。いずれもよく粉砕して混合する。
火口
ガーゼを細長く切り、硝酸カリウムの濃溶液に浸した後、よく乾燥させる。 ...