社会福祉法人制度は1951年に創設されて依頼、これまで我が国の社会福祉の発展において大きな役割を果たしてきた。しかし、1900年後半以降「介護保険制度」「支援費制度」「障害者自立支援制度」が相次いで施行されたことに加え、介護事業が「措置制度」から「契約制度」に切り替わったことなどにより、社会福祉法人をとりまく環境は大きく変化した。
介護保険制度が導入される以前の措置制度のもとで社会福祉法人は、国や地方自治体から支払われる「措置費」を財源としており、「措置費」を使い切ることが良い運営をしていると判断され、そこには「経営管理」という考え方は不要であった。また、利用者の継続的な確保と安定性が保証さ...