算数科教育の目標と評価について、双方の関係を含めて記述し、その後、自分の視点で考察せよ(4枚程度)。数と計算、量と測定、図形、数量関係、集合・論理の教育の中から一つを取り上げ、各学年での指導内容の構成と、指導のポイントについて記述せよ(4枚程度)。
1.目標と評価
算数教科の目標は、国が定める基準として設定しているものと、数学教育研究のからのものの二つがある。 国が定める基準としての目標として代表的なものは小学校学習指導要領がる。そこでは算数科の目標が「算数的活動を通して、数量や図形についての基礎的・基本的な知識及び技能を身につけ、日常の事象について見通しをもち筋道を立てて考え、表現する能力を育てるとともに、算数的活動の楽しさや数理的な処理のよさに気付き、進んで生活や学習に活用しようとする態度を育てる。」と記されている。 数学教育学研究の立場からの目標は、これまでの数学教育学研究から導出される目標であり、国が定める基準としての目標とは対象とする範囲がかなり広い。横地(1998)は、算数・数学教育の目標を「数学教育は、数学を子どもに教えるばかりではなく、現実的な課題を創造的に解決する教...