カウンセリングとは、基本的には健康的で社会的な適応状態にあった人が、家族関係や学校や職業生活などの社会的活動において、何らかの問題(情緒的問題を持つ人々や、自らの生き方に問いを投げかけている人々)を抱え、その問題解決に援助を必要とする個人(クライエント)と、専門的訓練を受けて助力者としての資質を備えた専門家(カウンセラー)とが面接し、主として心理的コミュニケーションによって心理的影響を与え、問題解決へ向けて援助する人間の営みである。
「カウンセリングの歴史と課題について述べ、これからのカウンセラーに必要な資質とは何か述べよ。」
カウンセリングとは、基本的には健康的で社会的な適応状態にあった人が、家族関係や学校や職業生活などの社会的活動において、何らかの問題(情緒的問題を持つ人々や、自らの生き方に問いを投げかけている人々)を抱え、その問題解決に援助を必要とする個人(クライエント)と、専門的訓練を受けて助力者としての資質を備えた専門家(カウンセラー)とが面接し、主として心理的コミュニケーションによって心理的影響を与え、問題解決へ向けて援助する人間の営みである。
カウンセリングは比較的新しい学問領域であり、いくつもの理論がある。その背景や歴史をたどりながら、これからのカウンセリングの課題、カウンセリングを行うカウンセラーに必要な資質について述べる。
1)カウンセリングの歴史
カウンセリングという名称で心理学的実践が始めてなされたのは、心理テストに基づいた助言指導・職業指導においてであった。1931年にカウンセリングという言葉が始めて文献に登場しており、第1次世界大戦を経て専門的心理テストが発達し、カウンセリングの...