ギリシャ・ローマの思想と文化に基づいた占星術の歴史
占星術の歴史
今やどの雑誌を開いても必ず目にする占い。毎号載るものでありながら、年末や年初めに出版される雑誌で1冊まるまる特集をくまれていたりする。みな、何気なく、もしくは真剣に運勢を見る。つまり、今月はどんな1カ月なのか。年末年始であれば、来年は、今年は、どんな1年になるのか、を見るのである。そこには今後起こりうる事が書かれていて、それを見て一喜一憂したりする。
ほとんどの人が、信じる・信じないは別として、占いを見たことがあるはずである。ましてや朝の情報番組で「今日の占いは~」と放送をしていて勝手に耳に入ってくる場合もある。この点において、占いはとても私たちにとって身近なものである。占いと言ってもたくさんの種類があるが、多くの場合、西洋占星術が用いられている。では、西洋占星術はどのようにして私たちの生活に浸透していったのだろうか。
まず、占星術は英語のAstrologyの訳語であり、元々は古代ギリシャ語のAstrologiaから来ている。意味は、Astron(星)とLogos(知ること)から、星の科学という意味だ。これは天文学をさすAstronomiaと全く同じ意味である。
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