昼間元気だった乳幼児が、突然夜になって具合が悪くなることがある。また、乳幼児突然死症候群(SIDS)のように、突然命を奪われてしまうこともある。乳幼児は身体の変調を言葉で的確に表現出来ないので、一般状態をよく観察することが必要である。具体的には、機嫌の良否、顔色、皮膚の色・つや、泣き声、泣き方、声をかけた時の反応、手足の動き(活発度)、食欲、便の状態、睡眠の良否などに注意することが必要である。
では、乳幼児の健康状態はどのように判断したら良いのだろうか。
まず、最初に述べたSIDSについて考えていく。これは、予期しない乳児の突然死で、0歳児の死因第3位(2003年資料)に入る。この症状が発生しやすい状況として、
1.うつぶせ寝により、気道が閉ざされてしまう。
2.子どもの周囲での喫煙・妊娠中の喫煙。
3.人工栄養で育てる環境。
があげられている。SIDSを見る限りでは、まず子どもの健康状態を確保するためには、大人自身が注意しなければならない。保育者が子どもを預かる上で、1のうつぶせ寝は特に注意し、寝かせる時も目の届く所に寝かせなければならない。
次に子どもの健康状態について述べる。
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