1.CPUの動作原理は、CPUを構成する論理素子と呼ばれる部品の動きから成り立っている。この論理素子は当初は真空管によって作られていたが、1950年代からは、トランジスタに変わった。トランジスタの基本となるダイオードはP型とN型の二つの物質を張り合わせており、N型からP型に電子が移動しやすくなっており、片側が導体で、反対側が不導体なのでこれを半導体と呼ぶ。トランジスタはダイオードをサンドイッチ状に挟み込んだ形になっている半導体である。その後のICやLSIも基本的には同様の構造となっている。つまり論理素子は電気が流れるかどうかによって指示する仕組みになっている。
上記のような構造故、コンピュータは電流のonとoffという2つの状態によって処理を行う必要がある。この状態を表すのに有効な数字として2進数がある。2進数では0と1の2つの記号だけを使うため、比較的小さい数字でも桁の数が大きくなる。2進数を10進数に変換するには、2進数で表された数字の1番右の桁を0桁目として桁数を数え、1がある桁の2のべき乗を合計する。小数の場合も同様に1の位を0桁目として、小数点以下をマイナスの桁として数えて...