聖徳大学 通信 言語と文化Ⅱ 第2課題 第2設題

閲覧数3,514
ダウンロード数26
履歴確認

    • ページ数 : 1ページ
    • 会員2,530円 | 非会員3,036円

    資料紹介

    タグ

    代表キーワード

    聖徳大学言語と文化

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    第2課題 第2設題

    【文学と音楽の関連について日本古典文学を例に説明しなさい】

    平安時代の『宇津保物語』『源氏物語』『枕草子』などの古典文学作品には音楽や琴(きん)の記述が多数あり、天皇家及び貴族階級には音楽芸能が一般知識として普及していたことが窺える。しかし、これらの物語で語られる音楽は決して同一ではなく、作品や時代、作者などにより音楽の表現には差異がある。『宇津保物語』は『竹取物語』にみられた伝奇的性格を受け継ぎ、日本文学史上最古の長編物語である。写実的な描写などは『源氏物語』の成立へ影響を与えたと言われている。当時はすでに廃れてしまっていたが、貴族にとって教養でもあった楽器のひとつ「琴」の音楽をめぐって物語が展開していく。(また、当時の年中行事を記した日記的な記述が多くみられる点も特徴のひとつである。)物語は琴の音楽を最盛期に設定し、親子三代にわたる琴(七絃琴)伝授と求婚譚、そして、琴の起源譚が巨木信仰とシャマニズム思想によって描かれている。これは他の文学作品とは大きく異なる特筆すべき点であり、『古事記』『日本書紀』『風土記』などにみられる神話の呪術信仰に類似している。また、...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。