自動車産業から見るアメリカ経済の問題点
アメリカの金融危機が実体経済にまで飛び火した。消費者の購買意欲が劇的な低下を見せる中で、アメリカ経済の象徴であった自動車産業が危機的な状況に陥っている。アメリカの主導的実体経済は自動車と軍事産業だが、今日自動車産業に異変が起きようとしている。100年に1度と言われるこの不況だが、これまでのアメリカの経済システムに問
自動車産業から見るアメリカ経済の問題点
アメリカの金融危機が実体経済にまで飛び火した。消費者の購買意欲が劇的な低下を見せる中で、アメリカ経済の象徴であった自動車産業が危機的な状況に陥っている。アメリカの主導的実体経済は自動車と軍事産業だが、今日自動車産業に異変が起きようとしている。100年に1度と言われるこの不況だが、これまでのアメリカの経済システムに問題はなかったのか?!自動車産業を通しそれを探ってみた。
『19カ月連続前年割れ、日本勢不振続く 5月 米調査会社オートデータが2日まとめた5月の米新車販売台数によると、業界全体の販売台数は、景気後退の長期化と雇用情勢の悪化の影響などで前年同月比33.7%減の92万5824台と1年7カ月連続で前年実績を下回った。1日に連邦破産法の適用を申請したばかりの米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は、28.7%減の19万98台(欧州ブランド車を除く)と減少幅を縮めたが、経営破綻(はたん)の影響が出るのは6月以降とみられる。 販売台数全体をみると、昨年秋の金融危機の深刻化以降、8カ月連続で3割超の落ち込みとなった。ただ、個人消費の下げ止まり傾...