2010年10月のB評価リポートです。どうぞご参考にしてください。
「生きる力」の育成と道徳教育について述べよ
第1章 「生きる力」とは何か
第1節 第15期中央教育審議会答申に見る「生きる力」とは①「自分で課題を見つけ、自ら学び自ら考え、主体的に判断し行動しよりよく問題を解決する能力」②「自らを律しつつ他人とともに強調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性」③「たくましく生きるための健康や体力が『全人的な力』であり、『生きる力』である」と定義されている。つまり確かな学力、豊かな人間性、健康・体力を学校教育で育てなければならない。そのためには、道徳教育はどのような役割を果たさなければならないのか。
第2節 「生きる力」の力動的、統一的把握
人間存在の構造的把握―生命・生(活)・いのちの連関―
人間が「生きる」ということは生物学的(身体的)「生命」、文化・社会的「生活」、そして道徳的・人格的・宗教的「いのち」の3つの次元で生きるということであり、この3つの次元は相互に密接に連関して、一つの全体を成し、その人の「一生」「生涯」と呼ばれる。したがって、「生きる力」もこの3つの次元に対応するとともに、その連関を重視しながら育成されなければならないの...