(一二)霊魂不滅の最終証明
・ 1つのものの中に『大』と『小』が存在するときの例。
*反対のものが接近してくれば、逃げ出して場所を譲るか、滅びてしまうかのいずれかである。
・ 「反対の性格を持つ事物から、反対の性格を持つ事物が生ずる」という先ほどの議論と
は別物。反対の性格それ自体はわれわれのうちにあるが、決して自分自身の反対には
ならない。
⇒自分自身のうちにある性格(イデア)と反対の性格を受け入れない。
パイドン Ⅲ 霊魂不滅の証明
(五)間奏曲1 白鳥の歌
・ 主の神から予言の力を受けているので、暗い気持ちで死ぬわけではない。
・ その力によってハデスの国にある善いことを予知する。
⇒ソクラテスは死ぬことを不幸とは見なしていない。
(六)シミアスの反論
・ 竪琴と和音の例。
・ ハルモニアー(調和)は属している物体が壊れれば滅亡する。
・ 魂は肉体のうちにある諸要素の混合である。
⇒もし魂が調和であるとすれば、肉体の壊滅と共に魂も滅亡するのではないか。
(七)ケベスの反論
・ 魂が肉体より長命であることは肯定。
・ 魂はすべての点において肉体をはるかに凌駕している。
機織り職人と衣服の例。
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