P6103 英語学概論試験

閲覧数2,274
ダウンロード数7
履歴確認

    • ページ数 : 13ページ
    • 会員1,650円 | 非会員1,980円

    資料紹介

    タグ

    代表キーワード

    P6103英語学概論試験

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    Ⅰ 初期近代英語について
    初期近代英語はおよそ1500年から1700年頃の英語である。 
    初期近代英語において「大母音推移」と呼ばれる母音推移が起こり、長母音が大きく変化した。これにより英語は音韻の面で、他のゲルマン語から大きくかけ離れることになった。これは[ i : ]が[ ai ],[ u :]が[ au ]に変化し、その結果空いた[ i:][ u: ]を埋めるため[ e:]が[ i: ],[ o: ]が[u: ]となり、全体として長母音の調音位置が高くなる現象である。現代英語の単語の綴りと実際の発音とにしばしば乖離がみられるのは、この大母音推移を経たにもかかわらず綴りはそれ以前のものを使用しているからである。
     この時代の文法は現代英語では消失してしまった語形がまだ少し残っていた。例えば名詞の格変化は、古英語ではドイツ語のように豊富であったが、時代が進むにつれほとんど消えてしまい単数の所有格をつくるためだけのものになっていた。人称代名詞も16世紀頃に今の語形が設立され、thou, thy, thee, が使われなくなり、主格のyeに代わってyouが用いられるようになった。しかし初...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。