フェアトレードの歴史

閲覧数4,187
ダウンロード数8
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

     フェアトレードの起源は1940年代のアメリカとされている。OXFAMによれば 、第二次世界大戦後、ヨーロッパにいる難民の手工芸品をアメリカの教会が売り始めた。どの団体が始めたかははっきりとしていないが、1946年にはTen Thousand Villagesがプエルトリコから刺繍作品を輸入していた。その後Equal Exchangeなどをはじめ、現在のフェアトレード組織が途上国から手工芸品を直接買い取り、先進国で売るということが広まった。当時は教会や慈善団体が基礎となった開発NGOが主だった。
     60年代後半、オランダでは第三世界グループが蔗糖を売り始め、第三世界ショップの設立以降、70年代にはヨーロッパ全土に広まっていった。
     80年代に入ってもヨーロッパはフェアトレードの拡大が好調だったが、一方アメリカでは、途上国から来るエスニックな手工芸品は「すたれた」「時代遅れの」商品というイメージを持ち、勢いを失っていた。そこで、ATOは新しい商品として農産物を加えるようになった。それらはコーヒーと紅茶を始めとして、ドライ・フルーツやナッツ類が主であった。このような商品は手工芸品よりも消費者をリピーターにする可能性はあるが、品質が悪かったため、強い信念を持った消費者にしか受け入れられず、限られたものであった。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    フェアトレードの歴史
     
    フェアトレードの起源は1940年代のアメリカとされている。OXFAMによれば 、第二次世界大戦後、ヨーロッパにいる難民の手工芸品をアメリカの教会が売り始めた。どの団体が始めたかははっきりとしていないが、1946年にはTen Thousand Villagesがプエルトリコから刺繍作品を輸入していた。その後Equal Exchangeなどをはじめ、現在のフェアトレード組織が途上国から手工芸品を直接買い取り、先進国で売るということが広まった。当時は教会や慈善団体が基礎となった開発NGOが主だった。
     60年代後半、オランダでは第三世界グループが蔗糖を売り始め、第三世界ショップの設立以降、70年代にはヨーロッパ全土に広まっていった。
     80年代に入ってもヨーロッパはフェアトレードの拡大が好調だったが、一方アメリカでは、途上国から来るエスニックな手工芸品は「すたれた」「時代遅れの」商品というイメージを持ち、勢いを失っていた。そこで、ATOは新しい商品として農産物を加えるようになった。それらはコーヒーと紅茶を始めとして、ドライ・フルーツやナッツ類が主であった。このような...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。