英語と日本語の文法構造または語彙構造を比較対照し、両者の違いを論ぜよ。
英語と日本語の文法構造、語彙構造は大きく異なるが、その要因として、文化的、精神的な面が大きく影響されていると考えられる。以下において、それらを検証する。
語順について
英語は日本語に比べ、語順が細かく、厳しく決まっている。まずは語順について述べる。
英語の代表的な語順(文法ともいえる)形が、
主語(Subject)+動詞(Verb)+目的語(Object)である。
例1:I(S) read(V) a book(O).
例2:This(S) is(V) a pen(O).
英語において語順はとても重要視されており、これらの代表的な語順形が崩されることはほぼ無い。
これに対し、日本語において語順はそれほど重視されない。
先の例1は日本語では「私は(S)読む(V)。本を(O)。」とも、「私は(S)本を(O)読む(V)」とも、文としては成立している。
例2においても同様で「これ(S)は(V)本です(O)。」となることが多いが、「本です(O)。これ(S)は(V)。」としても意味は通じる。
これらの違いは何を意味するのであろう...