今日用いられている人格の意味はさまざまであるが、それらは次の4つの意味のいずれかの流れにあると考えられる。?他人にそのように見えている個人の概観、つまり「ひとがら」または当人のつけている「仮面」。?人がその生活において演じている「役割」。?それぞれの人に内在している個人的な性質の総体、つまり「個性」。?個人の尊厳性、つまり「人権」。これらの流れにそって、人格の定義の代表的なものを挙げてみると、まずオルポートは、環境に対する独自の適応を決定する精神身体的な組織をもった個人内の力動的体制であると定義している。
「人格とは何か、主な人格のとらえ方」
今日用いられている人格の意味はさまざまであるが、それらは次の4つの意味のいずれかの流れにあると考えられる。①他人にそのように見えている個人の概観、つまり「ひとがら」または当人のつけている「仮面」。②人がその生活において演じている「役割」。③それぞれの人に内在している個人的な性質の総体、つまり「個性」。④個人の尊厳性、つまり「人権」。これらの流れにそって、人格の定義の代表的なものを挙げてみると、まずオルポートは、環境に対する独自の適応を決定する精神身体的な組織をもった個人内の力動的体制であると定義している。これとは対照的に、キャッテルは与えられた状況におい...