アングロサクソン及びノルマンの侵入がイギリスにもたらした影響について述べなさい。
ローマ時代の末期、今のデンマーク及びエルベ河下流にいたゲルマン民族のアングル人、サクソン人がイギリスに侵入を始めた。そして、それまで住みついていたケルト民族のブリトン人をイギリスから追い払うなどして、アングロ・サクソン七王国を建国した。彼らは、それまでのケルト語とは全く別のゲルマン語をもたらし、8世紀頃までにグレート・ブリテン島はアングロ・サクソンの土地となった。これが、現代イギリス人の人種の基礎である。また、ローマ風の地名を改めて州を作るなど新しい文化が築かれ、今日のイギリス文化の基礎となっている。
しかしながら、1066年にはフランスのノルマンディー公ウィリアムによってアングロ・サクソンは征服され、代わりにノルマン王朝が誕生した。これによって、イギリスの支配階級はアングロ・サクソンからノルマン貴族に代わり、大陸の典型的な封建制度と高いフランス文化が持ち込まれた。公用語はフランス語となり、それまでの英語は被支配階級の方言となり、口語としてのみに使用された。そのため、1066年から300年間は、宮廷、...
参考にどうぞ。