高吸水性樹脂の合成
1 実験の目的
高い吸水性を示すポリマーの有効な利用方法として、湿度が高くなりがちなブーツなどの中敷きに吸水性ポリマーを仕込むことで、不快感を軽減させることができるのではないかと考えた。
本実験では(I)ポリマーの強度、(II)ポリマーの吸水性、(III)消臭機能の付加 について注目して、より中敷きとして有能な吸水性ポリマーを作成することを目的とする。
全てについて網羅的に調べるには日程が短いため、強度については重合度の違いによるゲルの網目構造が、吸水性については加水分解の度合いの違いによるゲル内に含まれるCOO-の割合が最も影響を与えると考え、本実験ではそれぞれを個別に比較するまでにとどめる。
2 使用する試薬
3 実験手順
<1日目>
3-1 ゲルの原料の調製
・A液の調製(アクリルアミド 3.0 M, ビスアクリルアミド 各々, APS 3.0 mM)
A液は、架橋剤の濃度が異なる5種類を作成する。メスフラスコにアクリルアミド, ビスアクリルアミド, APSを加え、標線まで純水を加える。加える量はメスフラスコの容積10 mlにつきアクリルアミド2.132...