相談援助の理論と方法4

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    資料紹介

    資料の原本内容

    問題1
    生活モデル
    生活モデルは、生物と環境の間のバランスのとれた相互依存関係について研究する学問である生態学の特徴を「人と環境」との関係において考究したもの。
    人の「生活過程」を、その人の「生活空間ん」や「生活時間」、「生活環境(社会環境)」におけるさまざまな要素との間で交わされる絶えることのないやりとりの過程をとらえる。
    人と環境の交互作用、関係性、生活ストレスと対処、適応、コンピテンス、包括・統合的視野がその特徴となっている。
    ナラティブアプローチ
    ナラティブアプローチは、「現実は社会的に構成されたもの」「現実は、人と人との対話を通じて作られるもの」という認識論である、社会構成主義の考え方に基づくアプローチである。
    人は「現実」を常に「意味づけ」しながら生きており、それは過去からの一連の流れのなかでの経験に対する解釈であり、つまりは、それぞれ自分自身について、自分自身の意味世界を「物語」として編み出していると考えることを基礎としている。
    ソーシャルワークにおいては特に、個別支援や家族支援に援用されている。
    スーパービジョンの機能
    スーパービジョンの機能には、次の3つがある。
    1つは、バーンアウトの未然防止や自己覚知の促進とその痛みを軽減、自己実現に伴う葛藤の軽減など、スーパーバイジーであるワーカーや実習生を支える支持的機能である。
    2つめは、ワーカーの学習の動機づけの高揚、具体的なケースでの理論と実践の結びつけ、実践に必要な知識・技術・価値の伝授など、ワーカーを一人前の専門職として育てようとする教育的機能である。
    3つめは、ワーカーが能力発揮できる職場環境の整備や組織の一員として活動できるようにするなどの管理的機能である。
    コンサルテーションの特徴
    コンサルテーションは、業務遂行上、特定の専門的な領域の知識や技術について助言を得る必要がある場合に、ケースの全般的なことではなく、特定の問題についてその専門家に助言を求め、新しい情報・知識・技術を習得する過程である。
    ①機関外あるいはほかの部門からの人材に依頼されて行われること、②コンサルタントは、直接、援助活動に関与しないこと、③専門分野に関する特別な知識や技能を教示するという活動内容であること、④機関(ワーカーが所属する部門)の管理者としての機能を有しないこと、といったスーパービジョンとの違いを特徴としている。
    ケースカンファレンスの目的
    ケースカンファレンスの目的は、まず、対象事例を丁寧に振り返り、その課題の実現を妨げている要因・原因が明らかにすることである。2つめは職員の教育・研修の機会ともなることである。3つめは関係機関・専門職種との連携・協力・協働関係を築き上げていくことである。4つめは地域で埋もれている福祉課題を発見し、現状で不十分な地域のネットワークの構築と社会資源の創造に結び付けることである。
    また、何よりも大切な目的は、クライエントの生活をより豊かにすることに結び付くことを目標にし、クライエントの生活に寄り添い、生活全体を支援することである。
    問題2
    実存性
    ホリス(F.Hollis)
    意志
    専門家
    ソロモン(B.Solomon)
    ピア・スーパービジョン
    自己覚知
    任意で対等な関係
    コーディネーター
    援助を向上させる
    個人情報の保護に関する法律
    過剰反応
    WAM NET
    援助効果の向上
    手段的事例研究
    単一事例実験計画法(シングル・システム・デザイン)
    参与観察
    構造化
    トライアンギュレーション
    個人情報
    問題3
    実践アプローチをめぐる課題
    ○実戦的側面
    実戦的側面では、わが国の福祉実践は、入所施設実践による利用者への「生活ケア」が中核であり、これまで実践アプローチが一般化してこなかった。
    積極的なアプローチの活用、特に個別支援への活用が必要とされず、結果として実践アプローチを活用した事例の積み重ねや青果の蓄積、いわばエビデンスが少なく、後の実践への影響は僅かであった。
    今後、「個別支援計画」を立案・実践するにあたり、積極的な実践アプローチの活用とともに、単一のアプローチだけでなく、「タイプ」「指向」「問題の所在」などの観点から、複数のアプローチを組み合わせた折衷アプローチ(相互連結理論アプローチ)としての展開が求められる。
    ○教育的側面
    教育的側面では、教授される科目は何か、どの段階で教授されるべきか、どういう教授法が用いられるのか、到達目標は知識としての理解なのか、スキルの獲得なのかといった諸点について不問にされ、ソーシャルワーク理論発達史のなかで、その概略について紹介するにとどまってきた。
    ソーシャルワーク実践教育の段階において、実践アプローチについて十分な理解が進まず、使用できるような基礎的スキルが定着していないとすれば、実践現場においての活用を期待することはできない。
    今後は「ソーシャルワーク論」や「ソーシャルワーク方法論」とともに、個別・具体・特殊な対象に実践を展開させるための方法・技術・スキルとして「ソーシャルワーク実践理論」として構成し、知識とともにスキルレベルでの教授・定着・使用可能なものにすることが必要である。
    ○研究的側面
    研究的側面では、実践場面において実際にアプローチが活用されているのか、成果を積み重ねてきているのか、教育場面において実際にアプローチが教育されているのか、知識及びスキルとして定着させてきたのかといった課題がある。
    アプローチにクライエントを適合させるのではなく、クライエントや抱える課題にアプローチを適合させる必要があり、そのために実践現場との応答作業のなかで、実証研究や介入研究の成果の積み重ねられる必要がある。
    東海医療福祉専門学校                        厚生労働省指定通信教育
    学科 社会福祉科 学年 1 学籍番号 氏名 科目 相談援助の理論と方法 課題 レポート課題④

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