骨粗鬆症についての概要をまとめたもの
骨粗鬆症 osteoporosis 教科書P.208~213
【病態】
骨粗鬆症は『骨量が減少し(低骨量)、骨の微細構造が劣化したために、骨が脆くなり骨折しやすくなった病態』と定義されており、多くの危険因子が複雑に絡み合って発症する多因子疾患である。
人の骨量は成長により増加し、骨格成熟に達する20歳頃最大(最大骨量 peak bone mass)となり、それ以降40歳頃まで一定に維持され、その後加齢とともに減少する。海綿骨では骨梁数が減少し、皮質骨が薄くなり力学的強度が低下する。
成長によって形成された骨は破骨細胞による骨吸収とそれに続く骨芽細胞による骨形成によって、たえずリモデリングremodeling(最造形)される。骨量減少は骨リモデリングでの骨吸収と骨形成とのバランスが崩れて負になると発生する。つまり、骨吸収が骨形成を上回ることで骨量減少が起こる。
<高回転型骨粗鬆症 high turnover osteoporosis>
閉経後骨粗鬆症
骨梁表面には骨吸収面と類骨により覆われた骨形成面が多く、テトラサイクリン二重標識が多数認められる
走査電子顕微鏡では...