片持ちばりの振動実験
1. 実験の目的
1) 静的載荷実験において、片持ち梁に載荷し、ひずみを計測し、計測されたひずみによってはり材料のヤング率を求める。
2) 自由振動実験において、片持ち梁を自由振動させ、ひずみを計測し、得られたひずみの時刻歴から、片持ち梁の固有周期、対数減衰率、および減衰定数を求める。
また、自由振動時のひずみ時刻歴のフーリエスペクトルを計算し、片持ち梁の固有周期を求める。
2. 実験方法
2.1 実験の準備
試験体の幅と板厚をノギスとマイクロメーターを使用して計測する。計測はそれぞれ3回ずつ行い、その平均値をとる。
図-1に示すように、試験体を固定版とCクランプ(シャコ万力)を使用して支持台に固定し、金尺によって試験体の長さを計測する。長さは、固定端からおもりの中心位置までとする。
おもりの重量を計測する。その際、おもりの固定具(棒ねじ、ワッシャー、ナット)も含めて計測すること。
2.2 静的載荷実験
ひずみゲージと変位計をデータロガー(動ひずみ計)に接続し、初期化する。
おもりをはりの先端に固定し、はりが安定した後、ひずみと変位計の読みを...