脳腫瘍についての概要をまとめたもの
『脳腫瘍 brain tumors』 病理学 179~180
著作者
≪入院目的≫
①原因疾患の確定
②腫瘍の種類の検索
③手術適応の検討
④放射線療法、化学療法の適応
⑤術後療法(抗痙攣薬)
⑥生活指導(術後フォローアップ、再発の早期発見、障害の受け入れ、リハビリテーション)
≪入院後に予測される変化≫
①痙攣発作:腫瘍の部位によって痙攣発作を起こしやすい。
②症状悪化:腫瘍内出血により症状(麻痺、意識障害)が急激に悪化する。
③転倒による負傷:身体不自由のために転倒して負傷する。
④部屋間違い:腫瘍の部位により自分の部屋が分からなくなる。
⑤熱傷:知覚障害のために熱傷を生じることがある。
≪退院の目標≫
①手術侵襲からの回復
②再発防止(放射線療法、化学療法)
③神経障害の回復
④障害をもった生活の受容
⑤患者にとって最大のQOLを考慮した生活指導
§病態、検査項目§
脳腫瘍とは、頭蓋内の組織から発生する新生物と転移性腫瘍を指す。中枢神経系には組織学的に多くの異なる型の腫瘍が発生する。神経...