『生活科の充実発展を目指すために言葉による表現活動の意味を考える際、配慮しなければならないことがらを3点あげ、それぞれを説明しなさい。』
一つ目は、表現が子どもの意識に基づくものとなっているか。表現は子どもから表したくなるものであることが重要であり、やらされる活動になってはならない。常に子ども一人一人の意識に寄り添いながら、子どもたちがやる気になる表現活動、楽しい表現活動を展開しなければならない。
二つ目は、子どもの技能の違いに対応すること。言語習得がままならない一年生に、すべてを文字言語で表現させようとすることは、子どもに無理を強いることになる。文字言語だけではなく、音声言語や身体表現、絵や造形表現などもある。つまり、表現活動を多様にとらえることが大切だ。低学年の子どもは、言葉を獲得する過程にいる。文字言語だけに偏らず、多様な表現活動が保障されるよう配慮しなければならない。
三つ目は、思考と表現、表現と活動、活動と思考などは、常に一体的に行われることが多いということ。表現しながら子どもは考えていく。また、考えることで表現を変えていく。あるいは、活動しながら積極的な表現がな...