固定資産とは、会計上は流動資産以外の資
産を示し、長期間(一年以上)にわたって利
用又は所有される資産のことを言い、土地、
建物、乗用車、備品などの有形固定資産と特
許権、営業権などの無形固定資産、投資その
他の固定資産に区分されるのだが、今回は有
形固定資産の記帳処理を例示として説明をす
る。
(1)取得
有形固定資産を取得したときは、購入代金
の他に仲介手数料、登記料、運賃、関税、据
付費などの付随費用を含めて、各資産勘定の
借方に記入する。
建物勘定には、建物の購入、新築代金の他
に暖房、照明、昇降機などの付属設備、付随
費用の代金も含め、建物を改築、改装などで
グレードアップしたとき(資本的支出という)にも建物勘定を使う。
固定資産の破損などで現状まで回復させる
支出(収益的支出)は修繕費勘定(費用勘定)を使用する。
営業用の貨物自動車・乗用車、オートバイ
などの陸上運搬具などの資産は、車両運搬具
勘定を使う。
営業用の机、椅子、金庫、パソコン、コピー機などで、使用可能期間が1年未満のもの、
またはその価額が少額であるものは、消耗品
費勘定(費用勘定)で処理し、使用可能期間
が...