35.褥瘡

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    看護褥瘡

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    褥瘡
    1 症状が生じる病態生理
    1.褥瘡とは
    褥瘡は,「局所が圧迫されつづけて血液障害を起こし,その部分の組織が虚血状態になり,酸素や栄養素が供給されなくなって壊死に陥ることで生じる皮膚や皮下組織の損傷」である。
    2.褥瘡発生のメカニズム
    褥瘡の発生要因として表1に示した。
    1)局所の持続的な圧迫
    皮膚が圧迫されると,皮膚組織と筋肉組織の細胞,さらに血管は押しつぶされて変形する。圧迫が短期間ならば血流は回復するが,圧迫が長期間にわたると,皮膚組織・筋肉組織への酸素供給や細胞への水分.栄養供給が遮断され,細胞は壊死に陥る。
    長時間軽度の圧迫は,短時間強度の圧迫と同じ程度の損傷を引き起こす場合があることが実証されている。可動性,活動性の低下により自分で寝返りをうてなくなったり,知覚認知の低下により痛みが感じられなくなり,同一体位が持続しやすくなることで,局所の圧迫が続く。神経障害,麻痺のある者は,褥瘡を発生させやすい。
    ・褥瘡の好発部位
    骨突出部は,身体の全体重がその部分にかかるために圧迫は大きくなり,皮下組織の薄い部分は損傷を受けやすい。仰臥位では,仙骨部,肩甲骨部,後頭部,肘関節部,踵...

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