シェイクスピアの諸作品の材源と独自性について

閲覧数1,971
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員1,100円 | 非会員1,320円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    シェイクスピアの諸作品の材源について調べよ。また材源をふまえたうえで、シェイクスピア作品の独自性についてどう考えるか述べよ。
    シェイクスピアが活躍したのは16世紀後半から17世紀の前半であり、この時代では戯曲などは当時良く知られていた物語を題材に、それらを更に優れた作品として語る事こそが才能であると考えられていた時代であった。つまり、この時代に生み出された作品の多くは、オリジナルが存在するのであり、当時の作家達は人物の名前や作品のテーマ、筋などをそのオリジナルに求め、更に洗練された物へと昇華させたのである。シェイクスピアも例外では無い。彼の作品の多くはオリジナルが確認されている。「ロミオとジュリエット」は「トリスタンとリゾルテ」に材源を求めているし、「ジュリアス・シーザー」「ヘンリー五世」の材源は「英雄伝」(プルターク)や、「年代記」(ホリンシェッド)であるとされている。つまり、シェイクスピアはこれらオリジナルの物語を改変、さらに彼の独自性を加えた作品を次々に作りだしていったのである。特にこの時代は古典作品やイタリアの物語が続々とイギリスへと輸入されていたエリザベス朝にあたる為、オリジ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。