「社会的事象に興味・関心をもって取り組み、確かな学力を身に付ける社会科授業の在り方について」
まず、押さえたい部分として、平成19年6月に公布された学校教育法の一部改正により、教育基本法の改正を踏まえて義務教育の目標が具体的に示されると共に、小・中・高等学校において、「生涯にわたり学習する基盤が培われるよう、基礎的な知識及び技能を習得させるとともに、これらを活用して課題を解決する為に必要な思考力、判断力、表現力その他の能力をはぐくみ、主体的に学習に取り組む態度を養うことに、特に用いなければならない」と定められた。ここでの重要な要素として、①基礎的・基本的な知識・技能の習得、②知識・技能を活用して課題を解決する為に必要な思考力・判断力・表現力など、③学習意欲、である事が明確に示されている。
そして小学校の社会科の目標として、「社会生活についての理解を図り、我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を育て、国際社会に生きる平和で民主的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養う。」と示されている。この目標で確認しておかなければならない事は、中学校も含めて、社会科全体の究極的な目標は、公...