日本大学通信教育部「教育カウンセリング論」の報告課題です。合格ラインとしての判断材料にいかがでしょうか。参考になれば幸いです。
学校カウンセリングは、学校という場、教育という活動の中にある生徒を対象として、生徒がそのような場、教育という活動で起こす問題を扱うことから、独特な特徴を持っている。例えば学習の障害について、単に勉強ができないとかテストの成績が悪いといって処置するのではない。学習意欲はどうか、教師や友人との関係はどんな状態か、今までの学習の積み重ねはどれほどか、基礎能力はどの程度か等、本人を取り巻く種々の要因を分析し、指導・援助する点で、他の機関で行われるカウンセリングとは異なっている。学校という集団生活において、何らかの不適応や問題行動を示す児童や生徒への理解と支援こそが、学校カウンセリングの意義である。また、集団活動や対人関係を通じて望ましい人間形成の達成を図ったり、一人ひとりの資質や適性を発見し、将来必要とされる市民生活への適応の準備を指導するといった目的もある。そのため、学校カウンセリングに携わる教師は、児童や生徒の不安や葛藤を解消し、問題に対して自己決定を行えるように援助していくことで、彼らが日常性から脱却できるように配慮をしていかなければならない。
基本的には、クライエントとの間に良好な関係...