1具体的な活動や体験を通すこと
これは学年目標(4)「生活科特有の学び方に関するもの」に関連している。
具体的な活動や体験とは、見る、調べる、作る、育てる、遊ぶなど実際に児童が行動して、実地から来る体験に基づく学習である。これは、従来の教育が指導の容易さを優先させたために、説明や資料中心で児童の学習効果が損なわれることが教育審議会などで指摘されたことから、改善が図られた項目である。具体的な取り組み例としては、公園に行き草花をつんで、その種類や特徴を図書館で調べることや、小川に行っておたまじゃくしを捕り、飼育をして生育を観察することが挙げられる。遊びの中から自分で興味を持った物事と関わりあう中で、熱心に取り組み、様々な気付きを得ることができる。
こうした体験活動は、机上の知識を指導者が教えるよりも学習効果は大きいであろうと考えられる。自ら進んで得ようとする学習の習得は、教え込まれるものより困難や挫折が伴うが、生き生きした経験による個人的な興味や性質に沿った学習が期待できると考えられる。
2自分と身近な人々、社会及び自然とのかかわりに関心を持つこと
これは、学年目標(1)「自分と人や社...