時間的経過で見る沖縄戦
~まえがき~
このレポートは沖縄戦について時間的経過を下に見ていくことを目的にしたものである。そのため便宜上、最後についている地図を参考にして読んで言ってほしい。
~序章~
「同じ装備だったら日本が勝っていた。」とアメリカ側から評され、「沖縄戦は作戦としては成功だった」と旧軍部や自衛隊から言われた沖縄戦。その沖縄戦の目的はいったい何だったのか。アメリカ側の目的、日本側の目的それぞれを沖縄戦の時間的経過を追って考えてみたいと思う。
~本章~
ここでは、沖縄戦の始まりともいえる米軍の慶良間列島上陸から、沖縄作戦終了宣言までを順に追って説明していきたい。
3月23日~3月31日
第32軍の予期に反して米軍は慶良間列島に上陸を開始する。米軍は慶良間列島を水上機の係留地および艦隊の投錨地として確保するのがねらいであった。
3月25日「米軍が慶良間列島の渡嘉敷、阿嘉、座間味の各島に上陸中」の報告を受けたが、この際も軍司令官は「慶良間列島付近の敵に対し打撃を与えると共に、状況により那覇へ転進すべき」旨を命令した。このことから判断しても軍司令部は戦隊に地上戦闘を期待していなか...