今に残る同志社のメロディ
~同志社と音楽~
人間と音楽。それは昔から切っても切れない関係にある。古くから人間は歌い、演奏し、音楽を作ってきた。どんなに時代が変わろうとも、そこにはその時代の音楽が流れており、人々を楽しませ、癒し、揺れ動かす。この世に食べ物が嫌いっていう人がいても、音楽が嫌いって言う人はいない。悲しいときも音楽。うれしいときも音楽。人間と音楽はそういう関係なのだ。
ここで同志社という論文のテーマの元に音楽と同志社との関係というものを見てみると、一見疎遠であり、関わりの薄い存在のようにも思えるものである。一見というより、創設時には実際に疎遠であったようである。これは「同志社の音楽を語る」と題された座談会での片桐教授の言葉にも書かれている。同志社ができたてのころ、音楽をやるものはにやけたやつだ、というような空気であったようだ。
しかし、冒頭に書いたように人間と音楽との関係を考えると、同志社においても音楽は切っても切れない、関係の深い存在であったことは間違いない。同志社もきっと長い歴史の中で音楽を奏で、ともに過ごしてきたであろう。その同志社が奏でてきた音楽を、同志...